ご挨拶
この度、第9回関東飛翔空手道選手権大会が盛大に開催できましたのも、大会関係者及び
日頃から誠真会館にご理解ご協力してくださっている方々の御陰であります。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回は、653名の方が出場し、日ごろの稽古の成果を発揮できたのではないかと思います。
勝者は、驕ることなく常に高い意識を持って、次の目標への励みにして下さい。
残念ながら、良い結果に結びつかなかった方は、大会までへの稽古の取組み方、意識等を踏まえて、次への課題にして下さい。
よく、「効率の良い稽古方法」はないですか?または、「どのような稽古をどれくらいやれば」良いですか?と聞かれることがあります。
結論から申しますと、絶対に勝てる稽古というのはありません。
まず、勝っている人が、どれだけの努力をしているかを知る為に、同じ内容のトレーニングをすることは良いでしょう。
でも、同じ稽古をしても、チャンピオンはたった一人です。それに勝っている人のトレーニングは、自分の特性を活かした稽古内容かもしれません。
一人一人個性が違うように、蹴りが得意な人、突きが得意な人等々、タイプが違います。
では、どうしたら良いのでしょうか?
勝っている人には共通している事が三つあります。
まず一つ目は、「大きな目標(最終目標)」を持つことです。
「この突き」「この蹴り」で勝つ!と思いながら稽古する人と、何も意識もせず稽古している人とは、同じ稽古をしていても大きな差が出ることでしょう。
目標が有るのと無いのとでは、稽古に対する意気込みが違います。
二つ目、「第一優先」にする。
「二兎追うものは一兎をも得ず」と言う、ことわざがあるように、自分の中で何が一番大事なのかを決めていないと気持ちもぶれてしまうことでしょう。
そして、最後の三つ目です。
個人的には、これが一番大事ではないか思います。
それは「環境」です。
稽古していますか?と聞くと週二回や三回、などと答えは様々ですが、一回の稽古時間が一時間等。
それだと一週間に二時間しか、稽古していない事になります。
スポーツや芸術等々、どのジャンルでも上に行きたいと思っている人は、しっかりと一週間のスケジュールを決めてこなしているはずです。
実際、仕事で道場に来られない時もあります。
でも、帰宅してからストレッチだけでも、30分でも走りに行ったり、シャドートレーニングをやってみたりと、勝っている人は自分で決めたことを守り、実行しています。
「環境は誰かに与えられるのではなく、自分で作るもの!」です。
勝利の本当の喜びは、優勝者にしか分かりません。
努力したものが、結果として結ばれる喜びは、お金で買えるものではなく、自分の大きな財産となるでしょう。
その喜びを勝ち取るのは自分自身です。
「勝利という本当の喜び」を、一人でも多くの方が味わえる事を願っております。
日本空手連盟大会実行委員長
日本空手連盟 誠真会館 関東本部長 加藤邦顕
下記リンクから大会の表彰者一覧PDFファイルをダウンロードできます。